なっがいヒトリゴト。





雨上がり。




久し振りに降った、気がするけど、違うかな?

少し、空気も冷えてきたかな。





このところの日々の試験対策で、「同じことの繰り返し感」が
重なっていってるからか、なんだろ…、時間の経過を断片で
感じてしまう。





激しく雨粒落ちてる中、今日は歩いていたのだけど、
ロールアップしたヘリンボーンの生地が、水を吸って
色濃くなるのを見ながら、雨の匂いを久々感じてました。




袋の中の、洗濯用洗剤の詰め替えと雑誌の重さを感じつつ、
ふと、昔は、それが、土の匂いだったのにと、思った瞬間、
小さい頃住んでた古い家のことを思い出しました。




ばあちゃんが野菜作ってた畑があって、イチジクの木があって、
松の鉢植えがあって、夏にたくさんの蝉がとまる、大きな木があって。

あれは…、何の木だったかな。





表の道から、家まで続く小路も、自転車の轍のところ以外には
草の生えた、土の道。




雨が降ると、窓からスッと、土の匂い、春には、若い草の匂い。





ああ、そうか。


“雨”の匂いではないんやね…、と小さな古い家の前で
土いじりしている小さなボクと一緒に、ふと気付いた感覚。


雨が、持ってくる匂いなのです。



今は、かすかなアスファルトの、匂い。







こうやって、匂いはその時の記憶と結びつくのだけど、
残ってしまう 今日の今の記憶の中のボクは、ちょっと
後ろ向きやんね、と。





ベチョベチョの土団子持ったボクも「しっかりせんね」と
口を動かすでせう。





おし。





まずは珈琲飲んで、繰り返しの毎日に、少しでも色付けできるように、
がんばってみまするか。




なにもせんのも、色付けはじめるのも、自分。




日々の一歩を、視線の先を見上げつつ、進めて行くこと、
心のとどめておくのも、大事やんな、たぶん。




なっがいヒトリゴトはこの辺にすべ。




自分のペースで、がむばろ、がむばろ。