い た だ き ま す 。

いや〜、もう昨日の夜がえらい寒かったもので、
今日は温かい部屋着を買いに行った次第です。



ピンとした空気の中、陽射しは燦々で、着込んだ服の間の空気は、
どんどん体温で膨らんできます。


それでも、歩道の日かげにかかると、プルッとくるくらいなのだけど。



シャカシャカ、テクテク、歩いてると、前のほうに止まったタクシーから、
二人の女の子、そのお母さんと背中に赤ちゃん、そしておばあちゃんが
降りてきました。


お、家族で買い物なのね、なんて思ってると、後部座席最後に出てきた
女の子(たぶん、いちばん上のお姉ちゃん)が、運転手さんに、
「どーもありがとうございました!」と、お辞儀してました。


かわいい。



その後は、お母さんの背中の赤ちゃんにちょっかい出して。




なんだか、よいものですね。



その後の足取り、軽くなりました。
単純なもので。




そんなこんなで、大きな店内で物色後、スタバでサンドと珈琲テイクアウトして、アパートへ向かいます。



途中、街の真ん中を縦断したのですが、おおおおお、関取衆ではないですか。


そっかそっか、九州場所も近かったね。



のっそのっその数人。
鬢付け油のソヨソヨの存在感。



みんな、携帯でお話し中。(笑)



ひときわ大きな人とすれ違う。



おっと、あなたは琴欧州



やっぱり、大きいですね。




昔、九州場所の場内で、甘栗売りのアルバイトをしていたとき、
大きな人たちに二週間囲まれておりましたが、やっぱり、
街中で見ると大きい。


その場所は、小錦さんの引退場所だったのです。


琴欧州よ、その時はまだブルガリア???



時の流れははやいものです。




「兄ぃちゃん、そのハマグリくれ〜ぃ」

「すんません、これ、アマグリですぅ」

「なんか!そんなんつまみになるか!」

と、しこたまお酒のまわったおじ様方と会話を交わしてたあの頃。




琴欧州、君はまだブルガリアか???







ブルガリアの余韻に浸りつつ、アパートの前。


狭い道と急な坂道が売りのこの近辺。



上から自転車が来ているのが、音で分かり、ちょっと避けて
待ってますと、ヨロヨロの自転車に、おじいちゃん。


おっとっと、みたいな感じで、すれ違う瞬間。



おじいちゃん、苦笑いで「ごめんなさいね…」と。

こんな若造に。




なんだか、おおげさに言うと、ホロッときそうでした。







女の子の、「ありがとう」
おじいちゃんの「ごめんなさい」






なんでしょうね、日本を救うのはこういうものですよ。



気持ちと、そのつながり。



人と人、時と時の、つながりです。







坂道を上がり、部屋に入り、少し冷めた珈琲を前に、いただきます、と、いつもよりゆっくり、言ってみました。