『迷子の警察音楽隊』
青い制服がまぶしいです。
イスラエルと、エジプト。
両国の関係やその歴史を、恥ずかしながら全く知らずに、この映画を観ました。
きっと、その部分を知っていると、もっと気づける点があったのかもしれません。
緊張感や、排他意識の中でも、通じ合えるもの。
固まった考えが解ける瞬間。
音楽隊。
その中の誇り高く、そして、堅物の団長と、若い団員。
2人の間を溶かしたのは、“チェット・ベイカー”、♪ My Funny Valentine ♪
団員と、その団員を泊めたイスラエルの家族との心を解かしたのは、
♪ Summertime ♪
そして、団長と、彼らを助ける食堂の女主人。
2人の距離を縮めたのは、「ごめんなさい」という言葉。
もちろん、近づいた距離、縮んだ距離が、ずっと変わらず、
続いていくというわけではないのだけど、そういう可能性は、
きっとあって、そして、難しく解決できないようなものだけが、
そのキッカケになるということでもない。
ふとしたことで、そこにある距離をなくしてしまうという可能性を、
この映画は示してくれていると思います。
最後に、堅物の団長が、ギコチナク、小さく、女主人に手を振る場面には、
なんだか、温かい気持ちになってしまいます。
派手さのない映画ですが、素晴らしくきれいな青い色と、
そういう小さな温かさをもらえる映画です。
さ、明日から、進路面接。
人数いるからけっこう大変。
でも、ま、ボチボチ自分のペースでかんばりませう。
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