『赤ひげ』



もう、涙がポロッと出ました。




三船敏郎さんも、加山雄三さんも、素晴らしいのですけど、
「おとよ」ちゃんの出てくるところから一気に入り込んでしまいました。

人の心。
閉じた心を前向きにするのは、愛情。
その愛情も、少しずつ、向ける対象が広がっていく。
そのために戦うこともある。


他にも、ウルッと来る場面、あり、また、クスッと笑える部分もあって、
劇中の中の人とともに、赤ひげ先生に魅せられていきます。



赤ひげ先生は、不器用ながらもストレートな生き様。

自分の弱みを見せ、自分が思いあがったときには遠慮なくそのことを言えと言う。


自然に人を惹きつける魅力。
人に弱みを見せられる人間の大きさ。
自分の意志をしっかり持ち、それを行動で示せる強さ。


90分を超える映画にはくじけてしまうボクが、180分のこの映画に、ずっと釘付けでした。

(本編の途中、「休憩」という文字とともに、5分ほどの休憩時間があります。(笑))



白黒の画面なのですが、三船さんは本当に髭を赤く染めたのだとか。

光と影の印象、音の印象、すごく残る映画です。



うん。



残りの休み、あと何本か黒澤監督の映画、観てみまする。





赤ひげ <普及版> [DVD]

赤ひげ <普及版> [DVD]